大切にしていること

【法人理念】
一人ひとりの「しあわせ」を みんなで つないで ゆたかな街に

「多様性の尊重」   その人らしさを何よりも大切にした支援をします。
「職員の成長」    個々の持つ力を活かし専門性の高い職員集団を形成します。
「地域とのつながり」 誰もが安心して暮らし続けられる地域づくりに貢献します。


【木の芽福祉会の歩みとこれから】

 1980年、精神障害をお持ちの方やそのご家族が東灘保健所の廊下をお借りして内職や木工作業活動を始めたのが法人の芽でした。それ以降、神戸市東部において障害のある方の生活を支える事業を展開し続け、2003年に社会福祉法人木の芽福祉会が設立されました。
 主に精神障害の方を受け入れていた木の芽福祉会にも、3障害に共通する施策を実施する障害者自立支援法が2006年に施行されて以降、様々な障害をお持ちの方が法人の支援を希望されるようになりました。
 様々な障害をお持ちの方も含めて、全ての人が地域で「共生」していくという社会認識の中、法人は利用者主体と、その人らしく輝ける場所を最も大切に考えた支援を続けていきます。
 私たちの使命は、法人に関わる全ての人がお互いを認め合い・尊重し合い・一人ひとりが輝ける場所として地域に欠くことのできない存在となることです。


理念を実現するために以下の基本方針に則り行動します。

【基本方針】

    1. 利用者の人権を護り、主体性を尊重し、個人の尊厳に配慮した安心・安全な福祉サービスを提供します。

    2. 法人理念を職員が一体となって実現できるよう、一人ひとりの力を引き出して伸ばし、その専門性の向上に努めます。

    3. 風通しのよい法人運営に努め、事業所間および職員間の連携・交流を積極的に図り、法人内外に開かれた経営を行います。

    4. 利用者やご家族、地域のニーズに応えるための事業を推進します。また、その実現に必要な社会的課題解決のために制度へ働きかけを行いながら、長期的に安定した組織運営を図ります。

    5. 地域でお互いに顔が見える関係を築き、気軽に様々な相談ができる法人を実現します。また、地域の関係機関と連携して利用者支援を重層化します。

たくさんの木の芽が育って雑木林に

社会福祉法人 木の芽福祉会

理事長 矢口 雅也

2013 年 2 月 3 日 (法人設立登記日) 、法人の歩みを支えて下さった多くの関係者の方々に集って頂き、法人設立 10 周年記念式典が開催されました。当時の実行委員会が作成した式典のキャッチコピーは「~種から木の芽、そして大樹へ」でした。 当時は自画自賛していましたが、 あれから時を経て今は少し気持ちが変わりました。

大切にしていること 活動イメージ5

法人が「大樹」である必要があるのだろうか。見晴らしの良い場所にスクッと立つ大樹はビジュアル的には良いだろうが、その樹の下に多種多様な命は集い・宿れるのだろうか、と思うようになりました。能力の高い針葉樹は高く上へと育ちます、力の強い広葉樹は太く横へと広がります。でも、たまたま少し不利な場所に降り立った木の種も、森の中であれば水と光を求めて、低くても細くても自らの居場所を探して育ちます。それは数多くの様々な樹を含めた、多様な命の循環があるからだと思います。
雑木林とは本来、自然林から広葉樹を残して下刈や枝打 ちをして成長を助けられている状態を言いますが、私のイメージでは針葉樹もそこへ含めたいと思います。高木もあれば中低木もあり、さらには下草に支えられています。下草の中には小さな命が宿り、中低木には大きな命が宿り、高木には空を舞う命が宿ります。木の芽福祉会もそのような雑木林でありたい。

大切にしていること 活動イメージ6

法人はメンバーもスタッフも皆、真面目で一所懸命です。そして何より優しいのですが、その分それぞれに分かりやすい、あるいは分かりにくい弱さがあります。それら全て含めて皆が支えられ・支え合う集団でありたいと思います。
コロナ禍等、どのような状況に置かれても慌てることなく、地道に日々の支援を繰り返し・掘り下げ、何か事があれば一気に意思形成して行動 できるような体制づくりに努めたいと思います。これからも法人へのご支援・ご指導を賜りたく、宜しくお願い申し上げます。

日本自転車振興会

日本自転車振興会の補助金で建設しました