大切にしていること
社会福祉法人 木の芽福祉会 わたしたちのめざすもの
社会福祉法人木の芽福祉会(平成 15 年法人格取得)は、昭和 60 年に発足した木の芽家族会を母体に無認可作業所からスタートし、主に神戸市東部の精神障害者の自立した生活をささえる活動を展開してきました。これまでの歩みの上に立ち、更なる発展のために、わたしたちは、次の諸点を不断にめざし、実践、運営、運動を発展させていきます。
たくさんの木の芽が育って雑木林に
社会福祉法人 木の芽福祉会
理事長 矢口 雅也
2013 年 2 月 3 日 (法人設立登記日) 、法人の歩みを支えて下さった多くの関係者の方々に集って頂き、法人設立 10 周年記念式典が開催されました。当時の実行委員会が作成した式典のキャッチコピーは「~種から木の芽、そして大樹へ」でした。 当時は自画自賛していましたが、 あれから時を経て今は少し気持ちが変わりました。
法人が「大樹」である必要があるのだろうか。見晴らしの良い場所にスクッと立つ大樹はビジュアル的には良いだろうが、その樹の下に多種多様な命は集い・宿れるのだろうか、と思うようになりました。能力の高い針葉樹は高く上へと育ちます、力の強い広葉樹は太く横へと広がります。でも、たまたま少し不利な場所に降り立った木の種も、森の中であれば水と光を求めて、低くても細くても自らの居場所を探して育ちます。それは数多くの様々な樹を含めた、多様な命の循環があるからだと思います。
雑木林とは本来、自然林から広葉樹を残して下刈や枝打 ちをして成長を助けられている状態を言いますが、私のイメージでは針葉樹もそこへ含めたいと思います。高木もあれば中低木もあり、さらには下草に支えられています。下草の中には小さな命が宿り、中低木には大きな命が宿り、高木には空を舞う命が宿ります。木の芽福祉会もそのような雑木林でありたい。
法人はメンバーもスタッフも皆、真面目で一所懸命です。そして何より優しいのですが、その分それぞれに分かりやすい、あるいは分かりにくい弱さがあります。それら全て含めて皆が支えられ・支え合う集団でありたいと思います。
コロナ禍等、どのような状況に置かれても慌てることなく、地道に日々の支援を繰り返し・掘り下げ、何か事があれば一気に意思形成して行動 できるような体制づくりに努めたいと思います。これからも法人へのご支援・ご指導を賜りたく、宜しくお願い申し上げます。
日本自転車振興会の補助金で建設しました